モールドを復元します。

　今はプラモの金型技術も進歩して、飛行機プラモの外板や翼の継ぎ目のモールドもほとんどが凹モールドになりました。昔は凸モールドが主流で、なかには継ぎ目廻りにびっしりと凸リベットが施されているキットもありました。
　凸モールドだと一度削ってしまうと、その復旧はほとんど不可能なので、金型技術の進歩とともにほとんどのメーカーが凹モールドに移行しましたね。

　古いキットの凸モールドを作るとき、一旦全てのモールドをサンドペーパーで削って改めてラインを掘るなんて作業をしてたこともあります。


　さてさて、今回「F4U-1コルセア」を進めるに当たり、まずは消えてしまったモールドの復元からスタートです。
　私の場合胴体左右や主翼上下の継ぎ目を消したい場合、接着剤をタップリと塗ってわざとムニュムニュとはみ出させます。接着剤が完全乾燥後にはみ出た部分を耐水のサンドペーパーで水研ぎして平滑にします。2004年の段階ではここまで完了してました。でも、そうするとどうしてもモールドも一緒に削ってしまうので、消えちゃうんですよね。


【消えたモールド】









　ちょっと分かりづらいかもしれませんが、画像をクリックしていただくと大きくなりますので、ご確認ください。で、消えてしまったモールドを復元します。


【使う道具がコチラ】


　真ん中の三角のが極薄ステンレス製のエッチングソーです。鋸ですね。その上が以前にもご紹介したカルコ。下は幅の広いモールドに使う三角の金ヤスリですが、今回は使用しませんでした。


【復元後】








　手順としては、まずはエッチングソーで当たりを付けて溝を再現。その後カルコでそれをなぞって元々のモールドの深さまで削って行きます。
　地味な作業ですが、完成後の出来映えに相当影響しますので欠かせない工程です。


　さてさて、これからやる気がどれくらいでるか？集中力が続くのか？不明なので次回、どんな記事をお届けできるか分かりませんが、次はプロペラの塗装を予定してます。

コメント 17

niceありがとうございます、ずん♪さん。
by 川崎工場長 (2021-07-11 17:16) 

浅く残っているモールドをきれいになぞるよりも、つるつるのところに新しく溝を掘るほうが難易度が高いというのは、わかります。
つまり昔のモールドのモデルのほうが、作りにくいということですね。
by tetsuan (2021-07-11 20:39) 

niceありがとうございます、tarouさん。
by 川崎工場長 (2021-07-11 22:18) 

nice＆コメントありがとうございます、 tetsuanさん。

そうそう、昔のキットでモールド削って掘り直すのは難易度高いです。でも17年前のキットで凹モールドですから、凸モールドのキットは最近出回ってないかな。
by 川崎工場長 (2021-07-12 09:11) 

niceありがとうございます、じーバトさん。
by 川崎工場長 (2021-07-12 09:12) 

niceありがとうございます、YUTAじいさん。
by 川崎工場長 (2021-07-12 09:13) 

niceありがとうございます、鉄腕原子さん。
by 川崎工場長 (2021-07-12 09:13) 

niceありがとうございます、モリガメさん。
by 川崎工場長 (2021-07-12 11:51) 

niceありがとうございます、＠ミックさん。
by 川崎工場長 (2021-07-12 11:52) 

niceありがとうございます、mukiさん。
by 川崎工場長 (2021-07-12 17:30) 

niceありがとうございます、takaさん。
by 川崎工場長 (2021-07-13 22:04) 

niceありがとうございます、常武鉄道さん。
by 川崎工場長 (2021-07-13 22:05) 

niceありがとうございます、ネオ・アッキーさん。
by 川崎工場長 (2021-07-15 09:22) 

いやいや、これは難易度が高いですね。
何もないところに線を引く難しさ。
一体どのようにされたのでしょうか？
これは厳しい。
by hiro_koba (2021-07-15 20:21) 

コメントありがとうございます、hiro_koba さん。

全部が消えちゃってるわけではないので、
残ってるモールドに鋸を当てて少しずつ延長させて行きます。
向こう側に残ってるモールドとズレないようにすすのは、
ちょっと調整しながら慎重に復元します。
by 川崎工場長 (2021-07-16 09:54) 

niceありがとうございます、ぷっぷくさん。
by 川崎工場長 (2021-07-17 21:58) 

niceありがとうございます、ハマコウさん。
by 川崎工場長 (2021-07-18 14:03)