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デカール、そして組立・組込み。 [飛行機プラモ]

 このキットにはメーターパネルとシートベルトのデカールが用意されています。コックピットを組立てる前にこれらを貼りたいと思います。

【デカール】
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 デカールは水に漬けてから90秒ほどで台紙から剥がれてくれます。フィルムは非常に薄いですがコシがある感じで、とても扱い易いです。
 デカール軟化剤も程良く効いてくれて、メーターパネルの凹凸やアッチコッチ折り曲げて操縦席にフィットさせないといけないシートベルトも馴染んでくれました。


【ついでにプロペラも】
04‗ついでにプロペラも.jpg

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 ついでに塗装済みのプロペラにもデカールを貼っちゃいます。おそらく製造メーカーの表示だと思われますが、小さくて読み取れません。実機の資料によるとカーチス社製のプロペラなようです。


【コックピット組立て】
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 デカールの乾燥を待ってコックピットの組立開始です。このへんはさすがタミヤ、勘合にはなんの問題も無くストレスフリーで組立てられます。
 照準器は後々の塗装の際、マスキングの邪魔になりそうなのでこの段階では取付を躊躇したんですが、メーターパネルのホゾ穴に裏から接着するような構成になっていてメーターパネルを接着した後での取付は困難そうなので、接着。これでコックピットの組立は完了です。


【胴体へ組込み】
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 コックピット組立から接着剤の乾燥のため一日おいて胴体へ組込みます。胴体のパーツにモールドされた固定用の突起に接着剤を塗布して組込めば問題なく収まります。
 コックピットが正確な位置に固定されるよう、念のため反対側の胴体を輪ゴムで仮組みしておきます。




 さて、今年の記事更新は本日が最後となります。P-47Dサンダーボルト・レーザーバックの完成は年越しですね。



 皆様におかれましては当ブログにご訪問、nice、温かいコメントをたくさんいただきありがとうございました。
 週一の記事更新、プラモ製作にいたっては牛歩の歩みで遅々として進まず、それにもかかわらずお付き合いいただき本当にありがとうございます。内容的にも本人もちょっとマンネリ化しているかなぁなんぞと感じています。
 来年はプラモ製作以外にも雑話を挟んでみようかなぁとも考えていますが、はたしてどうなることやら。



 最後になりましたが皆様にとって新しい一年が平穏で幸せな年であることを心より祈念しております。良い年をお迎えください、そして来年も宜しくお願い申し上げます。
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コックピットの塗装なんですが・・・。 [飛行機プラモ]

 コックピットの製作開始です。まずは塗装から。

【塗料】
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 説明書の指定は「艶消しグリーン」です。今となってはなんに使ったのかまったく不明ですが「グリーン」の在庫がありました。しかも原液とエアブラシ用に希釈したものです。原液の蓋の形状から「グンゼ産業」時代、ということは20年以上前のシロモノですね。
 蓋を開けて内部を確認。やはり長年放置していたので溶剤が揮発して濃度が高くなっています。なんで両方ともシンナーをスポイトで加えて調整しておきます。
 説明書は「艶消し」の指示ですが、手元の在庫は「艶あり」です。GSIクレオスの「フラットベース(在庫あり、ただしグンゼ産業時代のもの)」という添加剤を使えば艶の調整は可能ですが、この二瓶に分けられた塗料の艶消し具合を同じにするのはまず不可能です。
 塗装の今後の工程において原液を使ってのタッチアップはかなりの確率で必要となると思うので「艶あり」のまま使って、最終段階で「艶消しクリア」を吹いて仕上げようと思います。


【吹付】
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 各パーツに持ち手を付けて準備完了。フットペダルも別パーツで用意されていてコックピット内の密度はかなり高いです。特に赤〇のパーツ、パイロットの前面の防弾ガラスなんですがクリアパーツです。大きさは4.0×3.0mmほどですか周囲を「グリーン」で縁取りする塗装指示。セロテープを全面に貼って周囲をカットする方法でなんとかマスキングしましたが、仕上がりはいかに。
 でもって胴体のコックピット廻りも含めて吹付完了です。


【照準器】
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 照準器は別にクリアパーツが用意されています。こちらも説明書の塗装指示に従って塗装。塗装時はガラス面を汚さないようにマスキングテープで養生して実施しています。


【操縦桿】
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 操縦桿も説明書通りグリップ部も「艶消しブラック」、付根を「バフ」で塗装。説明書にはありませんがグリップ部に機関銃のトリガーとなる「レッド」をちょこんと。これはまったくの想像なんで実機がこうなっているかは保証の限りではありません。
 ここまではタミヤカラーでの色指定ですが、なんとかGSIクレオスの塗料で賄えています。


【内部塗装】
06‗内部塗装の準備.jpg

07‗内部塗装.jpg

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 続いてコックピット内の各種装置を説明書の指示通りに筆で塗装して行きます。フィルムケースの裏面に両面テープを固定して持ち手を安定させながら塗って行きます。
 ヘッドレストが説明書では「レッドブラウン」となっているんですが、色名から想像する近似色が手元にはなく「多分、皮製なんだろう」とそれっぽい在庫の色で塗装しています。


【艶調整】
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 全体の艶消し後に塗るシルバー系の部分を残して一通り塗装が完了しましたので、「艶消しクリア」を吹きます。
 「どうせ艶消しのオーバーコートだし、一回で済ませちゃおう。」と安易に考えたのが大失敗を呼びます。エアブラシのニードル弁を開き気味にして一気に多めの塗料を吹いちゃいました。
 塗料が溜まりやすいモールドの入隅部分にクリアの塗料が滞留。結果としてクリア塗料が乾く前に下地のグリーンを侵し始めました。その部分はパーツ色が透けて見えてしまいました。画像では被写体が小さくなってしまい分かりずらいですが、画像をクリックしていただけると若干拡大されます。


【筆で修正】
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 ほとんどの部分を瓶生の塗料で筆で修正。やっぱり横着は禁物で正しい手順でキチンと作業することが重要と再認識しました。
 で、反省した後はニードル弁を絞り少量ずつ三回に分けて「艶消しクリア」を塗布。乾燥後に艶を消してはいけないシルバー系の部分を塗装してコックピットの塗装は完了です。



 次回はこれら塗装が終わった各パーツを組んでコックピットを完成させたいと思います。
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ちょっと予定変更。 [飛行機プラモ]

 前回の記事で「次はコックピット」と記載しましたが、諸事情あってちょっと予定変更です。まずは切り出したパーツの中で残っていた(と言うか忘れていた)キャノピーのゲート処理です。
 続いてはプロペラの塗装です。プロペラは塗装面積としては小さいですが、完成後に目立つ部分ですし、使う塗料もけっこう多く段取が厄介です。なので製作意欲の高い今の段階で面倒な塗装を済ませておこうということです。

【キャノピー】
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02‗研磨.jpg

03‗完了.jpg

 キャノピーのゲート処理です。ガラス面を傷付けないように適宜マスキングテープで養生しながらゲート部をヤスリで均して行きます。そしていつもの通りコウンパンドで研磨、カスを流水で洗って乾いたらしばらくは登場する機会はありませんので、フィルムケースに保管です。


【プロペラ】
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 まずはブレード先端の危険防止のための「イエロー」から始めますが、以前にも何度かご紹介しましたが「イエロー」はなかなか発色しません。なんで下塗りとして「ホワイト」を吹きます。その上に「イエロー」を重ね乾燥したら先端部分をマスキングしておきます。


【プロペラ先端を塗装】
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 次にプロペラ先端に「レッド」を吹きます。説明書では艶消しとの指定ですが、個人的な好みで艶有りとしています。こちらも乾燥したらマスキング、ブレードの「艶消しブラック」の吹付に備えます。
 「艶消しブラック」で塗装する他のパーツも一緒に吹いちゃいましょう。コックピットのメーターパネルとエンジンです。エンジンは説明書では「フラットアルミ」を中心とした塗装ですが、これも個人的な好みでまずは全体を「艶消しブラック」を吹いて後でちょっと色を足します。


【「艶消しブラック」を吹きます】
10‗他のもついでに.jpg

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 他のパーツも準備ができましたので「艶消しブラック」を吹きます。


【プロペラの塗装完了です】
12‗ブレード基部も塗装.jpg

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 プロペラブレードの付根は説明書の指示通りタミヤカラーのエナメル系塗料「フラットアルミ」を筆塗りし、マスキングも外して塗装は完了です。





 さて、次回はコックピットの塗装をしたいと思います。よく胴体パーツの内側にコックピットの装置類がモールドされたキットを見かけますが、このキットはコックピットは完全に別パーツになっていて箱型に組む構成です。
 そのためか内部のモールドも密度が濃く、塗り分けも大変そうですが頑張りたいと思います。


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購入したキットを始めます。 [飛行機プラモ]

 今回から新規に購入したキットの製作の様子をご紹介します。毎度お馴染みの1/72スケールの飛行機プラモなので、あまり変わり映えはしませんが、宜しければお付き合いのほどお願い申し上げます。
 三機まとめて購入したんですが、まずはコチラから。

【P-47D】
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 リパブリックP-47Dサンダーボルト・レーザーバックです。1/72の単発機としては大きな外箱だと思います。箱絵はイラストではなく完成品の写真となっています。これはこれで後々参考になりそうです。


【パーツ収納】
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 ランナーから切り出したパーツを収納するフィルムケースを用意します。そもそもフィルムカメラを使わなくなってからどれくらい経つんでしょう?でも当工場ではパーツ保管用としてフィルムケースは現役で活躍しています。


【塗料】
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 キットはタミヤ製ですので当然塗装指示はタミヤカラーの品番で指定されています。当工場では主にGSIクレオス社(前身のグンゼ産業のものも含みます)を使用しています。説明書には色名も表記されているので、ほぼ在庫の塗料で賄えることが確認できました。
 それでもホント久し振りに使う塗料も多いので、一色ずつ蓋をあけて状態を確認し必要であれば溶剤を足したり攪拌したりしておきます。
 一部の塗料は在庫にはないものもありましたが、小さい面積の部分だし類似色がありましたのでそれらを流用します。


【主要パーツを洗浄】
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 主翼や胴体などの主要パーツを中性洗剤で洗浄しておきます。これは金型からパーツを外す際に剥離剤が残っていると塗料をはじくので、それを防止するためです。最近のキットをもうずいぶんと長い間作ったことがないので、もしかしたらそのへんの心配はないのかもしれません。あくまで念のためです。
 昔のキット(とくに輸入品)は触ったときにベタベタするキットが多かったですからね。


【プロペラ】
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 プロペラは四肢ですが二つのパーツで構成されています。プロペラは完成後も目立つ存在ですし、塗装にけっこう手間がかかります。なので早いこの段階で組立ておきます。



【下部の装備】
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 下部の装備はいくつかのパターンから選択するようになっています。今回は装備品満載の「地上攻撃タイプ」をチョイスしました。
 まずは胴体下に燃料の増槽 主翼下外側に500ポンド爆弾、その内側にロケットランチャーです。プロペラの次はこれらの装備品を先に組立ちゃいたいと思います。
 というのも機体から始めてある程度形が見えてくると、このような小さなパーツを組み立てるのが億劫になってきちゃうんですよね。


【装備品の組立】
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 爆弾架ですが片側二つのパーツで構成されています。左右のパーツが酷似しているのでランナーから別々に切り出してマスキングテープで主翼左右を間違えないように区別してフィルムケースに保管しておきます。

 その後各パーツを切り出し、ゲートを処理して増槽、ロケットランチャー、爆弾架、爆弾、ロケットランチャーの前後を接着します。
 十分に接着剤を乾燥を確認して継ぎ目をヤスリで削って消しておきます。増槽はちょっと厄介で前後に細いラインのモールドがぐるりと一周施されていてヤスリをかけられないので少量の接着剤でなるべく目立たないように接着。塗装でなんとか誤魔化す感じです。
 これらの装備品の塗装は先の予定ですので、フィルムケースに格納しておきます。




 次回はコックピットに取り掛かろうと思います。まずは数点のパーツの塗装ですが「機体内部色」と思っていたら説明書では「艶消しグリーン」の指定です。
 ここはタミヤさんの考証を信じましょう。


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最後の一機です。 [飛行機プラモ]

 キャノピーのパーツが割れたことにより再びお蔵入りとなった「ドルニエDo-335A-1」、残る在庫のキットは最後の一機となってしまいました。それがコチラ。

【最後の一機】
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 箱はフジミのメッサーシュミットBf-110C/Dですが、中身はチェコのメーカー「BILEK(発音が分かりません)社」の「ブルームウントフォスBV141B」です。ブリックパックと呼ばれている梱包で外箱はありません。
 最近のコンビニで売られている靴下や下着みたいな感じでビニール袋に入れられて、ぶら下げられて売られています。今となってはどこでいつ購入したかは不明ですが、当時でも珍しい販売形態だったので今の模型店でこの形態のキットがあるのかは分かりません。


【実機】
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 実機はエンジンを搭載した胴体と乗組員が搭乗するコックピットが分かれていて、左右非対称というとても珍しい形状です。
 当時、独軍から偵察機のコンペがあり、その時に提案された機体の中の一つです。要求仕様のなかに「なるべく全方位視界」というのがあってたどり着いた形状なんだと思います。改良型も含めて何機か試作されましたが、残念ながら正式採用されることはなく、「フォッケウルフFw189」が採用されています。
 こちらはごく普通の双胴なんですが、たしかに「ブルームウントフォスBV141B」のほうがコックピットの片側には翼しかなく視界は広そうですが操縦性や離着陸時の振動などが解決されず不採用となったようです。


【キット】
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 キットは全くの手付かずの状態で、画像の通り全面に凸リベットが施されています。50年くらい前の飛行機プラモはみんなこんな感じでした。現在では金型技術も進歩して機体表面は凹モールドが大勢です。
 さて、このようなキットを作ろうとすると例えば胴体左右を接着すると、その跡を消すためにヤスリをかける必要があります。凹モールドならそれほど問題になりませんが、凸モールドだとそれらが消えてしまって復元は不可能ではありませんがそうとうな手間が掛かります。
 その対策として今風に仕上げるにはまずはリベットのモールドを全て削り落としてリベットをカルコ等を使って再度打ち直すかパネルラインをスジ彫りしなければなりません。前回のキャノピーの割れのショックから立ち直れていない状況ではそんな気力はありません。したがって新しくキットを購入することにしました。


【新規購入】
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07_ P-47Dバブルトップ.jpg

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 ヨドバシ.comで上の三機を購入。元来ヨドバシ.comはカメラ・家電の通販ですので飛行機プラモのラインナップは売れ筋のものが多いです。とくに作りたい機体があったワケでもないので、あまり作った経験のない米空軍機を選択。新たにキットを購入するのも20年以上振りだと思います。
 上からP-47Dサンダーボルト・レーザーバック。中段が同じくバブルトップ、こちらはレーザーバックの後方視界を改善したもので基本的には同じスペックです。下段がP-51Dムスタング、全てメーカーはタミヤです。
 ずいぶんと前から発売されている機体ですが、おそらく金型は改良されているんだと思います。かなり繊細なモールドです。


 さて、次回からはこちらのキットの製作記をご紹介したいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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