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小さな忘れ物、大きな忘れ物。 [飛行機プラモ]

 今回は説明書で指示されているタミヤカラーの「フラットアルミ」をまとめて塗っちゃいたいと思います。もうずいぶんと昔のことなのでナニに使ったかは記憶はありませんがエナメル系のタミヤカラーは数色在庫があります。
 それでも溶剤が揮発して使い物にならないものもありましたので、ヨドバシ.comでエナメル用溶剤を購入して適当な濃度に希釈して使えるようにしました。

【小さな忘れ物】
01‗「フラットアルミ」塗装準備.jpg

02‗筆で塗装.jpg

03‗尾輪のタイヤ.jpg

04‗忘れ物.jpg

 「フラットアルミ」を筆で塗装しますが、メタル系の塗料って小面積だと意外と筆ムラが目立ちません。具体的には脚類の支柱と胴体下の燃料の増槽です。塗料が乾燥するのを待って尾輪のタイヤも「艶消しブラック」で塗装しちゃいましょう。こちらはGSIクレオスのラッカー系の塗料を使っています。
 ここで小さな忘れ物です。パーツを部位別に保管しているフィルムケースの底に主脚柱をサポートする小さなパーツを発見しました。眼鏡クリップで挟んで塗っておきます。


【タイヤの接着】
05‗主脚.jpg

06‗タイヤ接着.jpg

 主脚柱の塗料も乾燥したので、塗装済みのタイヤを接着しちゃいます。

 以前の記事でもご紹介しましたが当機のエンジンは超強力で、それに伴ってプロペラも巨大化し直径が3.71mあります。そのため主脚を長くしないとプロペラが地面に接触してしまいます。また当機は底翼機(胴体底部に主翼が付いている)ではなく中翼機(胴体中程に主翼がついている)に近く、さらには主翼に上反角が付いています。
 これらの複合的な要因によってかなり長い主脚が必要となるんですが、これを主翼内に格納しようとすると相当なスペースが必要で装備する機銃、その弾数、主翼内燃料のタンク容量など影響が大きいです。そのためこの機体では主脚柱が離着陸時に23cm伸縮する機能を備えていて諸問題を解決しています。


 当時の日本の「紫電」も同様な問題を抱えていて伸縮する主脚を開発していましたが、どうも信頼性の高いものが出来ず、低翼機に改造した「紫電改」が生まれました。


【ここで胴体左右接着】
07‗胴体左右接着.jpg

 この段階で胴体の左右を接着剤ムニュムニュ作戦で接着です。接着面に接着剤がはみ出ますので輪ゴム等は使用できないので要所々々を眼鏡クリップで固定して乾燥を待ちます。



【大きな忘れ物】
08‗大きな忘れ物.jpg

09‗桁の塗装.jpg

10‗塗装完了.jpg

12‗サラサラ系接着剤流し込み.jpg

 ここで大きな忘れ物に気付きます。それは胴体を貫通し主翼を固定するための桁を仕込むのを忘れた、というか認識にありませんでした。前述のように本機は中翼機に近いのでこれが無いと主翼を固定できません。
 本来は胴体パーツの内側でこのパーツを固定するための突起やアッチコッチを削ってなんとか胴体を貫通できる状態に・・・。一部は主脚格納庫になりますので「機体内部色」で塗装、なんとか貫通させて胴体外部の小さい箇所にサラサラ系接着剤を流し込みます。糊代が小さかったので心配でしたが、けっこうガッチリ、これなら主翼の固定にも強度的に耐えられそうです。
 サラサラ系接着剤はタミヤのものの在庫があったんですが、経年劣化のためかまったく接着力が無くなっていて、その他数点と一緒にヨドバシ.comで購入していたので助かりました。
 いやぁ~、説明書はしっかり読んで理解し覚えておかないといけないなぁと改めて実感しました。


【一部にパテ盛り】
13‗部分的にパテ盛り.jpg

 接着剤の塗布量がが不足していてムニュムニュ状態にならなかった部分に溶きパテを盛っておきます。これらが完全乾燥したら胴体左右の接着面を整形しようと思います。



 今回のミスはかなりにピンチでしたが、なんとか乗り切れて良かったです。

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